唐花や唐草模様が織り込まれた地紋が、緑色がかりのくすんだ水色の錦紗の上で仄かに光を放ち、咲き誇る牡丹や桔梗を載せた花車や雲取りをコクのある水彩画風に描いた正絹の歳七五三用祝い着です。全体的にややくすみはありますが、両袖前に線状のシミがある以外は目立つ傷、汚れは見当たらず、アンティークとしてはかなり良いコンディションです。裾は軽く吹き綿入り、胴裏は紅絹、共八掛です。とても凝ったデザインの地紋とクールな色味が、アンティークの中でもなかなか見ない個性を醸し出しています。(ただ、アンティークものに馴染みのない方にはお勧めはしません。) 身丈：129cm、裄：45㎝、袖丈：71cm 中寸の作り帯は、ブルー系と好相性のグラデーション入りピンクでコントラストを演出しています。お太鼓の中心部に設えられた大輪のバラが、圧倒的な存在感と後ろ姿に文字通り華を添えます。 刺繡半衿付き化繊の襦袢をおつけします。半衿の下や袖口裏側にも薄っすら汚れ有ります。上からお着物を着用した際に見えない箇所ですが、気になる方はご購入をお控えください。 ピンクをベースにくすみブルー、白や黄色の小菊を描いたがま口バッグは新品美品、草履（21cm)は長期保管のため、鼻緒に少々毛羽立ちは見られますが、未使用ですので裏はきれいです。 ナス紺の総絞り帯揚げは未使用品、フーシャピンクのしごきはほぼアンティークですが、シャンタン地の両端に施された刺繡にもダメージは無く、現代ものでは見ることのない素材と刺繍がこの着物にベストマッチと思います。 筥迫と丸くげはお揃いの新古品、保存期間が長いため、退色部分がちらほらありますが、傷やシミ・汚れはなく、しなやかな正絹素材です。それに末広とビラ簪で一式となります。 入念にチェックは行っておりますが、至らない点もあるかもしれません。アンティークのお着物をはじめ、新品・未使用品混在するセットですので、完璧を求める方、細部にこだわる方、難に厳しい方はご購入をお控えください。ご質問はお気軽にどうぞ！